「シトロエン(CITROËN)」という名前、ちょっと不思議ですよね。。。
実はこの名前、創業者のアンドレ・シトロエン(André Citroën)の苗字から取られています。
でも、その背後にはフランスらしい発想と、ものづくりへの情熱が隠れているんです。
今日は、そんな“シトロエンという名前の由来”を少し深掘りしてみましょう。
創業者・アンドレ・シトロエンという人
シトロエンは1919年、フランス・パリでアンドレ・シトロエンによって設立されました。
彼はただの実業家ではなく、発明家であり、夢追い人でもありました。
ポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれた彼は、エンジニアとしてエッフェル塔を建てた会社で働いていた経験もあります。
当時の彼のモットーはこうです。
「常に一歩先を行く技術で、人々の暮らしをもっと楽しくする」
まさにシトロエンというブランドの精神そのものです。
“CITROËN”という名前の由来
「シトロエン」はアンドレの姓ですが、もともとはオランダ語の“Limoenman”(レモン商人)に由来するとも言われています。
つまり、“Citroen”はオランダ語で「レモン」🍋
そのため、フランス語でもどこか親しみやすく響く名前になりました。
「シトロエン=レモン」🍋
フレッシュで、ちょっと刺激的で、でもどこか甘酸っぱい。
そんな印象を与えるブランド名です。
実際、当時のフランスでは「Citroën=レモン」として親しまれ、広告やポスターにもレモンのイメージが使われたことがあるんですよ。
ダブルシェブロン(Chevron)マークの意味
シトロエンのロゴといえば、上下に並んだ二つの山型(シェブロン)。
これはアンドレがかつて発明した「V字歯車(ヘリカルギア)」の形をモチーフにしています。
この歯車は、回転がとてもスムーズで静かに動くという画期的な構造。
彼はこの発明をもとに自動車生産へと進出し、その象徴としてダブルシェブロン=二重の歯車の山をブランドロゴにしたのです。
「技術と遊び心の融合」
それこそが、シトロエンのDNA。
“レモン”という言葉の軽やかさと、歯車という技術的象徴。
この2つを掛け合わせたような存在が「シトロエン」というブランド。
おしゃれで、発想が柔らかくて、でもしっかり技術に裏打ちされている。
それが100年以上経った今でも、C3やC5Xといった現行モデルに息づいています。